【児童手当】ぜんぶ貯めると合計でいくら?2024年10月の支給拡大についても解説
子どもの教育費、予定通りに貯まっていますか。
児童手当をそのまま貯めている家庭も多いと思います。
2024年10月には支給対象が高校3年生まで拡大する予定です。
0歳から18歳まで受給した場合、総額でいくらになるのでしょう。大学の学費に足りそうでしょうか。
- 今の「児童手当」総額いくら?
- 大学進学にいくら必要?「最安」の国立大のケース
- 国立大への進学は何割?
- そもそも「高校までオール公立」でも570万円!
- 約5割が奨学金を利用
- 2024年10月、児童手当の支給拡大でどうなる?
- 児童手当、貯める?どうする?
今の「児童手当」総額いくら?
現在は以下のような支給額です。
・3歳未満で1人15000円
・3歳から中学生まで1人10000円
誕生月によって支給額の総額は前後しますが、ざっくりの計算で
・10,000円×3歳~15歳(12年間×12ヵ月)=144万円
・合計で198万円
約200万円になります。
大学進学にいくら必要?「最安」の国立大のケース
一番エコノミーな国立大学であれば、入学金は約28万円、授業料は年間約54万円(前・後期)です。
つまり入学~4年間で必要な額は
少し足りないものの、児童手当をベースにして何とか工面できそうな額だと分かります。
国立大への進学は何割?
では、国立大に進学する人は何割くらいなのでしょう。
文部科学省のデータによると、
大学(短大含む)への進学者数…総計682,579人
●国立大:14.5%(99,136人)
●公立大:5.3%(36,309人)
●私立大:80.2%(547,134人)
参照:文部科学省「国立大学の収容定員の在り方について 資料」
https://www.mext.go.jp/content/20201027-mxt_hojinka-000010193_9.pdf
こういう割合なんですね。
国公立は約2割、そして8割超は私立大学への進学です。
そもそも「高校までオール公立」でも570万円!
どうやって貯めようかと悩む進学費用ですが、そもそも小中学生の段階でも、塾や習い事でお金がかかります。
3歳から幼稚園に入り、高校3年生まで15年間。
この期間にかかる学校関係の費用は、「オール公立学校」でも子ども1人あたり570万円を超えます。
※参照:文部科学省「幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額」
https://www.mext.go.jp/content/20221220-mxt_chousa01-100012573_3a.pdf
子どもを育てていると、住宅費やマイカー関連の支出もあり。積み立てる余裕がない!と思ってしまいます。
約5割が奨学金を利用
大学進学者のうち、奨学金を利用している人は約5割にのぼります。
また、奨学金と教育ローンの併用や、教育ローンだけ利用中の家庭もあるでしょう。
そういう借り入れも含めると「進学のためにお金を借りている」割合って、けっこう高いのではないでしょうか。
2024年10月、児童手当の支給拡大でどうなる?
児童手当については2024年10月から「高校生年代まで拡充する」ことが決まりました。
これにより児童手当は最大で
国立大4年分(約244万円)に近い額になりそうですね。
児童手当、貯める?どうする?
大学進学には受験費用や塾代、すべり止めの大学の入学金も掛かります。
新生活のスタートにもお金がかかりますので、児童手当だけでも全部貯めておきましょう。
児童手当は年3回の支給ですので、子ども名義の口座を用意して、資金を振り分けておくと安心です。